遍路日記(28日目)
昨日泊めてもらった小屋。
朝は5時過ぎに出発。
天気は良さそう。石鎚山へと出発する。
ここから一旦下山しなければならず、歩いて星ヶ森のルートへ向かう。
以前ルートを通り遭難しかけた人のブログを見てひどい道だと覚悟していたが、特に道に迷うこともなく河口(石鎚山の登山入口?)まで着いた。ただし下りは急で足に負担がかかりきつかった。
途中で見つけたいいバス停図
そして河口→今宮道、ここが一番しんどかった。
なんと言っても6kmくらいずっと登り続けなけらばならないのだから。
最初は景色や空気を楽しんでいたが長くは続かない。
そんなとき、下山するお遍路さんに会った。石鎚山は最高だったと聞いてやる気UP。
また数日後に会いましょう。と言って別れる。
木にある石のマークで今どのくらいの位置にいるのかを知れることを教えてもらい、それを目標にしながら進む。
9/14の地点で一度休憩をした。
最後の成就社までの道で京都から登山に来た人で少し話をしながら進んだ。
今宮道は3時間かかった。(ちなみに一般の人はだいたい麓からロープウェイに乗り、成就社から登山を開始する。)
玉屋旅館の食堂でご飯を食べて、荷物を置かせてもらうことに。
カレーライスを食べたかったがなく、牛丼にした。
全くもって美味しくなかったが荷物のためだと頑張った(肉も少なかった)。
館長は愛想が良いのか悪いのかよく分からなかったが総じてやさしかった。
そのとき食堂にいたおっちゃんにお接待で千円をもらった。一宮寺の近くに住んでいるらしく、側に来たら昼飯を奢るから電話してくれと言われた。多分しない気がする。
ウエストポーチに水とiPhoneと飴だけを入れていざ登山!身軽!
登山道はへんろ道よりキレイでスイスイ進めて楽しかった。
途中にある木を手でさわったり、抱きしめたりしたいなあと感じた。
石鎚山には有名な崖を鎖で登るポイントが4ヶ所あるのだが、上りは4ヶ所全て通った。思ったよりキツくなく楽しかった。
だんだんと空気が澄んできて景色もよくなってきて胸が高鳴っていくのがわかった。
山頂に着くと周りに何もなく開けていて心地よかった。
天狗岳とその先の行けるところまで行き、ハラハラしたけれど生きている感じがとてもした。ゾクゾクもした。
先端で横になるのがとても贅沢で最高の気持ちだった。
幸せ~空気おいし~景色きれ~という感じ。
その後夫婦が穴場でご飯を食べており、Fさんという美術の教員と会い、少し話した。仕事を辞めたいだとか若いのいいねえとか素敵な人生を送りましょうというような内容。香川の人で齋藤さんとYOMSの話もした。繋がればいい。パンと飴をもらいまだ4時くらいだったので下山することに。
しかし、流石に街中までは道のり長く、道中ぼーっとして道を行き過ぎて迷ったりで真っ暗になった。
街の明かりが見え、ほっとする。
8時半にやっとこさ町のローソンに着き、イートインでカップ麺とおにぎりを食べる幸せ。
山、楽しかった。
つづく