遍路日記(36日目)
7時45分に出発。
朝はご飯とキムチなどをいただいた。
それぞれと写真を撮った。
84番札所屋島寺へと向かう。
坂が予想以上に急で中々タフだった。1日休んで足がむくんで?いるのかわからないがペースは上がらなかった。
下って85番札所八栗寺の上り前のマルナカにて昼食と飴を買う。
ベンチに歩き遍路さんがいたので話す。2日間足が痛くて休んでいたようだ。
あともう少しですねだとか今までのことだとかを話して握手してお別れ。
八栗寺は下りがきつかった。そこから86番札所志度寺、87番札所長尾寺のルートは特に印象に残っていることはない。
長尾寺で数日前に国分寺山門前で調子悪そうにしていたドイツの人と会い、元気になりましたかと話をした。
びわを接待でもらってそれに当たって胃腸炎になったらしい。
今は大分回復したようで、女性と一緒にいてその女性は前回もいたのでパートナーかと思っていたが違うみたい。
これから愛が育まれるのか?と思った。
色々と話をし、またねの後ドイツさんがポカリをくれた。
そしてもう一人いた歩き遍路さんを含めて明後日の1番に戻るルートを確認。
英語版の地図の方がわかりやすいとのことだったが、なんとか地図を読むことができた。
その3人は同じ宿に泊まるらしくお別れ。
ほっともっとが近くにあったので念願のガパオライスを購入。
うまし!!!
その後マルナカで4食分のご飯を買い、野宿の目的地である道の駅へ。
足取りは軽かった。
道の駅は最終の88番札所に近く、おへんろ交流サロンもあるし、歩き遍路さんが前夜祭みたいな感じで沢山いて今までおつかれさま~みたいな雰囲気を期待していたのだが、誰1人いなかった…。
一人淡々とテントを張って早めに寝る。
というか気づいたら寝ていた。
大阪と広島で人に会おうと思っていて、日程をどうしようという感じ。
つづく
遍路日記(35日目)
朝6時半頃に起き、7時過ぎに斎藤夫妻と一緒に出発。
今日は1日観光をしてまた夜に合流し泊めてもらうことになっていた。
レンタサイクルを返却して別れ、電車で83番札所一宮寺まで行き納経をし、瓦町へ向かって歩く。
斎藤さんオススメのうどん屋一福うどんへ立ち寄った。
肉ぶっかけうどん冷と高野豆腐の天ぷらを食べる。高野豆腐ウマ~。
うどんも味がちょうどよく、コシがあって美味しかった。
店長も雰囲気がよく、所作がコミカルで面白かった。ちょっと生山さんに似ていた。
それからフェリー乗り場に行き、男木島へ行く。フェリーが揺れるのに自分の呼吸のタイミングを合わせてみたりした。
10分くらいで眠くなったので室内に入りベンチにて寝る。
到着するまでぐっすり眠っており、係りの人に着きましたよと起こされた。
男木島は総じてよかった。
先ず、景色と空気がよい。そして狭い路地が続いているのがとても好みだった。
ずっと歩き回りたい感じ。どこに続いているかわからない感じが素敵だった。
タコタコ海上タクシー
お城っぽさ
猫1匹がいておやつをあげると(マルナカで事前におやつを購入していた)どんどん猫が集まってきた。1匹は病気か何かわからないが弱っていてかわいそうだった。
海沿いを歩いて行くと浜しか道がなくなり、岩しか道がなくなったところで何かを採っていたおっちゃんに「ここぐるーっと回れますか」と聞くと、「胸くらいまで浸かって海の中入ればいけるよ」と言われたので断念。
行けばよかったと後悔。
その後タコめしを食べたかったが店が開いておらず、神社へ行き、図書館に行った。
雰囲気が◎。
直島に移住してきた女性が図書館利用のカードを作っており、話しかければよかったなあと思った。
楽しかったがやはり集中して物事を楽しめていないことに落ち込む。
自分の解放とか、何も考えずに楽しむことを人生の目的にするのもいいかなあと思った。
帰ってきてジョイフルで一休み。
斎藤さんたちと合流し、スタジオゴリラのvol.2を読んで中々面白かった。
後にカレー屋に行き、みそチーズチキンカレーを食べた。パクチー卵焼きをトッピングでつけた。とても美味しかった。
そこで宗教とか性格の話とかをした。
性格は人数や距離感で変わるよねという内容。
食後は斎藤さん家まで走った。歩いた。
はじめ逆走していてあせった。
iPhoneの充電切れるまでになんとか家にたどり着きお茶を飲みながら少し話をして寝る。
シャワーもいただいた。
みーたん、ビーグル
昨日斎藤さんと撮った写真
つづく
遍路日記(34日目)
地蔵堂で5時頃に起き、ゆっくり身支度をしていると昨日のおっちゃんが現れた。
テンションが異様に高くて困惑。
「ほな、先に行くでー」と言って颯爽と出発したがあっさりと途中で追い越した。
78番札所郷照寺の近くで善通寺近くの武本さん宅で一緒に泊まったMさんと会い、うどんが美味しかったことと今日は石上神社辺りで寝ようと思ってますと話し、またあとでーと言って別れた。
しかしこのあとまた会うことはなかった。
今日はダルさはあったが終始中の上くらいのペースで歩けた。
80番札所国分寺からの上りがキツイとおっちゃんが言っていたがそこまでではなかった。
ちょうど中学生の野外体験学習を(お遍路についての)やっていて、沢山の中学生とすれ違い元気をもらった。インタビューをしてくれれば答えたのになあ、混ざりたかったなあと思った。
81番札所白峯寺
82番札所根香寺までは大体予想通りに進んだが、その後別格19番札所香西寺までが眠くて眠くて仕方なかった。
もうどうしようもなくなって道路の歩行者線の幅の広いところに三角座りをして寝た。
おかげでスッキリしてなんとか持ちこたえることができた。
香西寺(多分)
ガタイのいい小坊主くん
香西寺を打った後、夜はホットモットのガパオライスにするかジョイフルにするか迷っていたとき、そうだYOMSに今日行こう!と思って行くことに。
YOMSは私が東京に住んでいた頃の友人夫妻が高知に移住して始めた古本屋。
フリーペーパーに遍路日記の絵日記版のようなものや4コマを載せていただいたこともある。
一宮駅まで頑張って歩き、瓦町まで行き、しばらく歩いて到着。
托鉢みたいに鈴を鳴らしながら般若心経読みながら登場するつもりだったが、まどさんと目があった瞬間「おかえりー」と言われたので断念。
1日予定を早めたのにあんまり驚いてくれなかった!
店の中を拝見させてもらい、お接待でチャイをいただきアベさんという無職の変な人と話し、レンタサイクルを借りて、店が終わるまでベランダでウトウトしていた。
その後齋藤夫妻にお遍路定食0円の居酒屋へ案内してもらい色々と食べた。
まあまあ美味しかった。
お家に泊まらせていただくことになりレンタサイクルで家へと向かった。
夜こうして自転車漕ぐのは楽しいなー懐かしいなー素敵だなーと思いながら進む。
2人ともガンガン進んでいく感じで割と必死についていった。
斎藤さんが好き勝手やって(いい意味で)まどさんが全力サポートといういい夫婦の形だなあと思った。
家では布団もシャワーもお茶も朝食もいただき至れり尽くせりだった。
今日はぐっすり眠れそうな気がする。
つづく
遍路日記(33日目)
朝6時半頃に起きて、Mさんも起きた。
少し話をして支度をして出発。計画より1時間くらい遅かった。
別格17番札所神野寺までが長く、行きが一番大変に感じた。
途中で打ち戻りなのでザックを木陰に隠して進む。
神野寺は大したお寺でもなく近くにある満濃池も大きいなあという印象だけだった。
その後、行きたかった金刀比羅宮へと向かう。
修学旅行か遠足かで高校生が沢山来ており、隣を歩くことで一緒に旅をしている気分に少しなり楽しかった。
女子は階段を上りながらさんぽをみんなで歌っていたりしてかわいいなーと思った。
男子はジャンケンリュック持ちをしていて微笑ましかった。
完全におっさんのコメント(というかおっさん)。
頂上からの景色
お守りをお土産に買おうと思っていてどれをどれだけ買おうかずっと迷っていたが黄色7個、笑顔元気くんお守りを1個買った。
金刀比羅宮の階段はまあまあ辛かったが、お寺がハッピーな感じが溢れていて、明るく活気もありとてもよかった。
幸せになれそうな気がした。
下りた後、荷物になるので郵便局でお守りをすぐに実家へ送った。
77番札所道隆寺ではミルクティーの缶のお接待を納経所の方にいただいた。
その後山門付近にいたおっちゃんに話しかけると(何度もお遍路してるらしい)思いのほか長くなった。色々と喋っていたが深く聞いていなかったので覚えていない。
それからは足取り軽く、せっかくなので丸亀城を見に行った。
石垣が有名とのことで下から見たのが一番綺麗だった。
Mさんの宿泊予定地と聞いていた地蔵堂には誰もおらず、1人で中で少しコマをし、ジョイフルにて今この文章を書いているところ。
いつも通りのメニューであった。
うめこぶ茶うまし!!
呼び止められてもらった地蔵人形(通る人みんなに渡していた模様)
どこの写真かわかんなくなったやつ
つづく
遍路日記(32日目)
5時頃に起きて準備。
意外とよく眠れた。
68番札所神惠院と69番札所の観音寺は同じ境内にあり、納経はまとめてだった。
5円玉を50枚両替してもらう。
そこから70番札所本山寺まで疲れていたがなんとか行き、しかしその後の71番札所弥谷寺までが中々にしんどかった。
3km進んだくらいから昨日の疲れのせいか暑くて眠くてだるかったのでスーパーでデカビタを買って飲み干して中休止。おかげで少しはよくなった。
弥谷寺は最後が上りで境内に入ってからも階段が500段ほどあった。
納経所の人に尋ねると次の別格18番札所海岸寺までの山道は草が残っていてマムシが出るからとのことで海沿いの車道ルートを通ることに。
ここも地味にキツかった。
海岸寺に着くと大師堂が道を挟んで反対側にあった。
仁王像がお相撲さんでかわいかった◎
この辺りから調子が出てきたが(かなり急いだ)途中で次の75番札所善通寺には間に合わないことが判明したのでてろてろと足を進めた。
途中のうどん屋でうどんを食べようとすると、そこのおばちゃんが善通寺に通夜堂があるから電話しーと教えてくれたので電話をすると今すぐきてくださいと言われた。
事情を話しうどん屋に荷物を降ろして走って向かう。意外と遠くしんどかった。
6時前にうどん屋に帰り着き、かけ、ぶっかけどっちも食べたいと言ったら1玉ずつにしてくれた。
まあまあ美味しかったが沢山食べると濃いめの味付けだったので飽きた。しかしそのうどんはなんとお接待にしてくれた。
大阪のおっちゃんが偶にお遍路さんに食べさせてやってやとお金を置いてくらしい。ありがたやー。おばちゃんも気さくで優しくていい人だった。
泊まれることになった通夜堂(元武本さん家)に戻ると、なんと相部屋で泊まる人がいた(Mさん49歳)。
外観
一緒に武本のおばあちゃんの長い説明を聞いた。
何回も同じこと言うので本当に長かった。
お大師様を大好きなのはわかるけれど、それを押し付けるのはなあ。やはり他の人(聞く人)のことも配慮してほしいなあと思ったのと共に、そのくらい突き抜けているからこそ本物なのかなあとも思った。
Mさんは郵便配達をしていて親の介護で離職したとのこと。独り身で旅好きの面白いいい人だった。ニュージーランドの山がマイベストらしくニュージーランドに行きたい欲が高まった。別格も回っていたり、色んな島にも行っていたりして色々と話をした。
楽しかった。
つづく
遍路日記(31日目)
今日はがんばる日と決めていた。
最終的に65kmくらい歩いた。
がんばった。
朝2時50分に出発。
暗かったので山道を通らずまっすぐ車道を進む。
とにかく目的を達成するために手段は厭わないと決めた。
暗い夜道で涼しかったので足取りは軽かった。そして街灯が意外と暗くなりそうなところや明かりが途切れそうなところにあることを知った。
5時過ぎには打ち戻り地点に着き、ザックを置いて進む。
途中で野宿で108ヶ所回っているおっちゃんに会った。別格を合わせて回っている人に会ったのはこれで3人目だ。歩くのが結構早く、寺近くの山道に入るまで話をしながら一緒に歩いた。
別格15番札所箸蔵寺は最後の1.8kmでがーっと上り、境内が広く階段も700段近くあった。頑張ってたどり着いたのに納経所の人が字が下手くそすぎて笑った。
遅れてやって来たおっちゃんと別れて下る。
メガネの女の人(Mさん)にも途中ですれ違って喋った。
打ち戻り地点に着き、バターピーとフルグラを食べる。
時間を見ると中々goodだった。
そのまま車道を上り最難所と言う人も多い66番札所雲辺寺へ。
上りが10kmくらい続いてこれも中々しんどかった! 残り4kmくらいでさすがに一度荷物を降ろして休憩をした。
雲辺寺に着くと鈴のおっちゃんと再会。今日はもう近くの宿に泊まるとのことでおにぎりとチーズをいただいた。パンしか食べていなかったのでムチャクチャ嬉しかった。
群衆の像がかっこよかった。
30分くらいゆっくりしてから出発。手水場の水が名水とのことで沢山飲んでペットボトルに汲み、別格16番札所萩原寺へ下っていく。
ロープウェイ駅の山道近くで道がなくなり(間違い?)あせった。
それっぽい茂ったところを強引に進んで行くと駅の表示が見えたのでそこへ向かって突っ切った。
一瞬迷った。
萩原寺に着くまでに大きい蛇を2匹見た。
予定より早く萩原寺に着き安心。
納経所のおばちゃんからウエットティッシュのお接待をいただく。
そこからはゆっくりと67番札所大興寺へと向かった。
途中眠くなり、休憩所で休んでいるとウトウトしてきて少し寝、回復しその後は足取りは軽かった。
小学生に「がんばってください、あともうちょっとですよ!」と励まされた。
中学生3人組女子が「同性とも一緒に住めるんだってよー!」と話をしていたところに「こんにちはー」とすれ違いざまに言うと「うわーびっくりしたー」となって面白かった。
4時過ぎに大興寺へ着く。
納経を済ませベンチでペプシを飲む。うまし。30分ほど休憩をし進む。
スーパーで買い物をし、香川ということでつるやという有名店でうどんを食べた。
特におでんが美味しかったし、安い。でも肉うどんにすればよかったなーと後悔した。黄金うどんはうどんに塩味が付いているのでダシは一切なし。最後はしょうゆを少しかけて食べた。もっちもちだった。
温泉施設の琴引回廊に向かっていると、散歩している地元の地理や歴史に詳しいおっちゃんが色々と教えてくれた。歩くのが速すぎて必要以上に情報を教えてくれるのでありがたいが疲れた。
温泉に入って音楽堂のステージ上に寝袋で寝る。
結構快適だった。
今日はがんばった。
つづく
遍路日記(30日目)
朝はわりと調子よかった(スタート時が)。
しかし5kmくらいすぎから疲れてきた。
ふんばって10kmくらいのしんきん庵にて休憩。
癒された。
気を取り直して65番札所三角寺へ。
まあまあしんどかったという感じ。
三角寺にて水をとりフルグラを食べ、納経所の人にこっから別格13番札所の仙龍寺はどっちから行けばいいですか?どっちをだいたい選びますか?と尋ねると9割は車道との回答だったのでへんろ道(山道)に決める。
ガーッと上るのはなんとかかんとか行けたが下りがかなり急でスベリながら下山していく感じだった。大変だった。
残り8丁の案内が出てから変な道に入ってしまったのかなんかのか中々たどり着かず不安だったがいきなり寺が現れた。
1.5時間かかる。
メガネの女性は途中まで地元の人が案内してくれたがその後1回コケたらしい。
仙龍寺は室内に本堂大師堂があり昔ながらの建物でとてもいい雰囲気だった。少し室内を散歩した。
そこから別格14番札所椿堂も中々にしんどく、途中で店が1つもないことに気づく。
大分先まで行くか空腹のままいくかで迷っていたら椿堂の納経所の方が、下にお菓子とか売っている店がありますよと教えてくれた。また歩き遍路の方にはと、納経料を無料にして下さり、りんごジュースのお接待もいただいた。
下の売店では賞味期限が切れないようにと酵母のパンしか売ってなかったが仕方なく購入し、少し進んだところのしんきん庵へ。
パンを食べるも全く美味しくなかった。
1日の楽しみもなく虚しい気持ち。
野宿したしんきん庵
明日かなりハードに行こうと思うが、それで得られるものはあるのか意味があるのか、そんなことを考えている。
そもそも間に合うのか。
温泉行けたらサイコー。
そして早く寝ます。
猿を3頭みた。