遍路日記(32日目)
5時頃に起きて準備。
意外とよく眠れた。
68番札所神惠院と69番札所の観音寺は同じ境内にあり、納経はまとめてだった。
5円玉を50枚両替してもらう。
そこから70番札所本山寺まで疲れていたがなんとか行き、しかしその後の71番札所弥谷寺までが中々にしんどかった。
3km進んだくらいから昨日の疲れのせいか暑くて眠くてだるかったのでスーパーでデカビタを買って飲み干して中休止。おかげで少しはよくなった。
弥谷寺は最後が上りで境内に入ってからも階段が500段ほどあった。
納経所の人に尋ねると次の別格18番札所海岸寺までの山道は草が残っていてマムシが出るからとのことで海沿いの車道ルートを通ることに。
ここも地味にキツかった。
海岸寺に着くと大師堂が道を挟んで反対側にあった。
仁王像がお相撲さんでかわいかった◎
この辺りから調子が出てきたが(かなり急いだ)途中で次の75番札所善通寺には間に合わないことが判明したのでてろてろと足を進めた。
途中のうどん屋でうどんを食べようとすると、そこのおばちゃんが善通寺に通夜堂があるから電話しーと教えてくれたので電話をすると今すぐきてくださいと言われた。
事情を話しうどん屋に荷物を降ろして走って向かう。意外と遠くしんどかった。
6時前にうどん屋に帰り着き、かけ、ぶっかけどっちも食べたいと言ったら1玉ずつにしてくれた。
まあまあ美味しかったが沢山食べると濃いめの味付けだったので飽きた。しかしそのうどんはなんとお接待にしてくれた。
大阪のおっちゃんが偶にお遍路さんに食べさせてやってやとお金を置いてくらしい。ありがたやー。おばちゃんも気さくで優しくていい人だった。
泊まれることになった通夜堂(元武本さん家)に戻ると、なんと相部屋で泊まる人がいた(Mさん49歳)。
外観
一緒に武本のおばあちゃんの長い説明を聞いた。
何回も同じこと言うので本当に長かった。
お大師様を大好きなのはわかるけれど、それを押し付けるのはなあ。やはり他の人(聞く人)のことも配慮してほしいなあと思ったのと共に、そのくらい突き抜けているからこそ本物なのかなあとも思った。
Mさんは郵便配達をしていて親の介護で離職したとのこと。独り身で旅好きの面白いいい人だった。ニュージーランドの山がマイベストらしくニュージーランドに行きたい欲が高まった。別格も回っていたり、色んな島にも行っていたりして色々と話をした。
楽しかった。
つづく