遍路日記(25日目)
朝6時頃起きたらドミトリー部屋の残りの4人はみんな寝ていた。
1階の共有スペースでおにぎりとカップ麺を食べ、コーヒーを飲んで出発。
直前まで雨がすごかったが丁度止んでくれて助かった。
宿のオーナーがいいと言っていたロシア人墓地に行ったが(道中のため)早朝のせいか門が閉まっていた。そのあとはひたすら歩く。
途中の郵便局でエクスパックを出す。かなりザックが軽くなった気がした。
52番札所太山寺は少し高いところにあり、建物は古いが味があった。
曲線が綺麗。
般若心境のゴロゴロが面白かった。足の悪いおっちゃんがこれについては教えてくれた。
続けて53番札所円明寺に行き、その後またオーナーオススメの鹿島という無人島に行くことに。切符を買って船を待っているときが一番楽しかった。
船で着いてみると思ったより異世界感はなく、とりあえず一周し、とりあえず展望台に行ってみることに。
ふーん、へえーという感じでやはり特に何も思わなかった。
展望台への道のりは曲がりくねっており、もう少し急にして短くしてくれよ!と思った。頂上に着くとカップルがベンチでイチャついており僕がきた途端に離れた。
くそっ!うらやましい!
展望台へ上るとなるほど恋人の聖地と書いていた。
島でキャンプをする予定だったがその気になれず船で帰ることに。
そのときに話しかけたOさん宅になぜかお邪魔することになった。
Oさんに電話番号を教えてもらい、シーパMAKOTO(温泉)に行った。頭を剃り、ゆっくりした。露天風呂の景色はまあまあよくサウナにも12分入った。体の疲れは連日の温泉ですっかり取れているような気がする。
脱衣所にて車遍路のおっちゃんと話し、飯行きますか?と言われたが待ち合わせがあると断った。Oさんに電話し家の近くのファミマまで迎えにきてもらい、家(実家をリフォーム作業中)へ連れて行ってもらう。
家では明太パスタ(ソースを絡めるだけのやつ)とキュウリをご馳走になり、色々と話をした。美術をされており存在驚愕の話(末期の眼、回復期の眼)のこと、宗教のことなどを話した。
コマを見せ、クラシックギターを見せてもらった。
普段は人が嫌いらしいがインスピレーションで私と会話してくれたみたい(すれ違ったとき、この人はいい人そうだなと思ったとのこと)。
途中何か面白い話してくださいよと言われたが本当に困った。
このことについては対処法を考えておこうと思う。
ちなみに、「生きてること自体が面白いじゃないですか」とこたえた。
つづく