遍路日記(20日目)
朝は6時過ぎに出発。
別格6番札所龍光院まではすぐだった。
丁度1年に1回のイベントだったらしく、納経所の人に飴とおにぎりを2ついただき、イベントの設営をしているおっさんに青森りんごジュースをご馳走になった。本当に美味しかった。皮の味がした。おっさんに納札を渡すと、「こういうときは信用して渡すんだからちゃんと住所も最後まで書いてなきゃ駄目だぞ」と注意された。何言ってんのこの人?と思ったがハイハイと聞き流した。断定で物を言われるとやっぱり嫌だね。この世に絶対なんてないのに。
大竹伸朗のアトリエ?が近くにあると納経所の方が教えてくれた。
うんめーいだとーかみらーいとか〜
その後ハイペースで41番札所龍光寺、そして42番札所仏木寺へ。
途中で昨日も会ったおっちゃんと(Tさん68歳)合った。今回出会った人と写真を取っているらしく撮らせてと言われたので受けた。
しかしこっちがとってSNSに上げてもいいですか?と聞くとすごく極端に拒否された。なんなのそれ。
43番札所明石寺へと向かうときポケットティッシュのお接待と、きな粉クッキーとみかん(晩柑)のお接待を頂いた。
明石寺に着くとAがいた!!!少し話をした後、Aーはいつものように木陰で昼寝を始めた。自分は明日シカトコさんに会うために距離を稼ぎたいので進む。だが体力はあまりなかった。
途中7kmくらい進んで道端の民家の塀の前の木陰でへたっていたところ外国人に追いつかれて流れで一緒に歩くことに。名前はJ(ロシア)。今までで一番ちゃんと会話できたかもしれない。Jは山道で上りが好きらしく、実際に速かった。峠の上まで来るとここでハンモックをつけて寝るよと言っていたので見せてもらった。バンクーバーのデザイナーが作っているらしくこれからはやるよーと言っていた。たくさんの本を持ってきているし、プログラミングをやりたいし、豆腐を何もかけずにそのまま食べるなどと言っていた。僕はまだ進むよと言うとバナナをくれ、お接待でもらったらしいみかんもくれた。
宿泊目的の駅まではそのまま歩き続けて8時頃までかかった。
辺りは真っ暗で、駅近くの川はホタルがとても綺麗だった。
駅はずっと電気がついているし、虫はいるしゴキブリはいるしであまり眠れなかった。
遍路の墓