遍路日記(2日目)
5時半頃に出発。
まず別格1番の大山寺へ向かう。
遍路には88箇所の他にも番外霊場があり、その中から20箇所が別格霊場として選ばれている。88箇所と合わせて108という煩悩の数であることから「煩悩を滅するのもよし」と言われているため、合わせて回る人もいくらかいるのだ。
私は折角なので(何が折角かわからない)、より難易度を上げたいと気持ちと、煩悩という言葉に惹かれて別格霊場も回ることを決意した。
決意した…のだが、
別格1番札所に行く途中で何回も迷った。
イライラしてると田んぼにいたおばちゃんが親切に行き方を教えてくれたのだが、それでもなお迷う方向音痴っぷり。
さらには別格というだけあって山の上の離れた場所にあり、上りの道をひたすら歩く。
着くまでに「今ならまだ辞めれるぞ(別格を回ること)」と何度も自問自答を繰り返した。
しばらくして寺へと到着。
納経所のお姉さんにオロナミンCをお接待してもらい、納札を渡すかどうか迷っていたら「置いてきはりますか」と言ってくれたので渡した。それを見るなりこの名字見たことあると言っていた。(私の名字はかなり珍しいものなので知り合いがもしかしたら来たのかもしれないと思うとなんだかよくわからない気持ちになった)いい感じの人だった。
大山寺は山の上で雰囲気もあり、いい景色だと感じた。
その後昨日宿泊はしたが納経時間に間に合っていなかった安楽寺に戻り、十楽寺に行き、熊谷寺へ。ここも少し山の上で疲れた。
滅茶苦茶声の大きい読経の達人がいると思ったらスピーカーから音が流れていた。
法輪寺は田んぼ道というか何もないところにポツンとある感じだった。寺はこじんまりとしていた。
切幡寺はアップダウンの後にあり、さらに本堂まで333段の階段があって冗談かよと思った。頭にきたのでスロープもあったが帰りもちゃんと階段を下った。
歩いている途中で頭がボーッとすることがあったので水道で頭を洗い流してスッキリして、いよいよこれまでで一番寺間の距離のある9.3km先の藤井寺へ。
途中、接待してあげるよとおっちゃんが言ったので期待していたら、なんとポケットティッシュを(無地)くれた。その後細い道(橋のような)景色のいい道が延々と続く道を歩いた。きれいな川もあった。
長いコンクリートの橋を進み、川を渡りきったところに車で待っていたおっちゃんからお接待を受けた。すると今回で123回目の先達さんだった。納札もお守りにもらい、今は世界平和を願っていると言っていた。(納め札は回った回数によって色が変わる)
その後どうにかこうにかして藤井寺にたどり着き(藤の花がきれいだった)、どうにかこうにか宿泊予定地の鴨の湯にたどり着いた。
鴨の湯は温泉代を払えば併設の小屋に泊めてくれるありがたい場所である。
Kくんがいてまた一緒に泊まった。明日は一緒に行ってみますかーという話になった。3日ぶりに風呂に入り、借りたチャリでスーパーに買い物に行って最高に気持ちよかった。
そういえば今日途中オクラ作ってる奥様や歩いてるおばさま、墓参りのおっちゃんにも声かけてもらった。感謝。
風呂に入ったら持参したタオルが色落ちするやつで失敗したと思った。